寺山食堂は、寺山修司の伯父がかつて三沢駅(旧古間木駅)前で経営していた食堂です。青森空襲で焼け出され、この食堂に身を寄せていた修司少年は、店の窓から駅の列車や行き交う人々を眺め、東京への憧れを密かに抱いたと言われています。
この食堂の名を冠し、寺山修司没後30年(平成25年)を機に、市内店舗の協力を得て寺山修司の逸話にちなみ地元食材を使ったメニューを提供しているのが「寺山食堂」です。
◇寺山食堂メニュー◇
①寺山盆カレーセット
お盆のような器に盛ったカレーライスとコーラのセット。
修司は大食漢で、カレーとコーラが大変好きでした。行きつけの食堂では、修司がカレーライスを注文すると、お盆に直接盛られたカレーが出てきたそうです。 ②寺山定食
三沢産のごぼうとながいもを使った汁物と餃子の定食。
最初に上京した上野駅の食堂で餃子を食べて以来、修司は餃子が大好物となり、家でもよく作って食べていたそうです。 ③寺山セット
カツ丼と三沢産ながいもを使ったとろろそばのセット。
競馬好きだった修司は、競馬に行くとき、必ずカツ丼とそばをセットで食べていたそうです。 ④天井棧敷ラーメン
パスタ麺のラーメン。
長く続いた劇団の欧州公演中、手に入らない中華麺の代わりにパスタで作ったラーメンは、修司も劇団員も大変喜んだそうです。 ⑤寺山修司ラーメン
小川原湖名産のしじみを使ったラーメン。
晩年、肝臓を患った修司は、肝臓に良いとされるしじみを買い集め食べていたそうです。 ⑥テラヤマBURGER
修司が昔食べていたとされる食材を使ったハンバーガー。三沢産のごぼうフライと好物のコーラorカルピスを添えて。
母ハツが三沢基地で働いていたので、当時としては珍しくハンバーグやベーコン、チーズなどを食べていた寺山少年。コーラやカルピスも大好きだったそうです。 ⑦餃子カレーパン
食欲そそる欧風カレーとニラの風味、お肉たっぷりの餃子がのった国際色豊かな三沢らしい総菜パン。
注文するとお盆に盛られて出てくるほどカレーが大好きだった修司は、餃子も自分で作るほど大好物でした。そんなカレーと餃子を一緒に食べられたら…。子どもの夢のようなパンに、きっと修司も喜んで食べたかも⁉