東日本大震災により被災した三陸地域の復興に貢献するため、2013年5月24日に創設された「三陸復興国立公園」の中でも、絶景の宝庫といわれる「種差海岸(たねさしかいがん)」。トリップアドバイザ―のエクセレンス認証も受けており、650種を超える植物が自生し、初夏から秋にかけて花々が咲き誇り「花の渚」とも呼ばれています。ウミネコの繁殖地である蕪島や眺望が美しい葦毛崎展望台、海沿いの天然芝生地など、全長約12㎞の海岸線に唯一無二の見どころが散りばめられています。その素晴らしさは、鳥観図絵師・吉田初三郎や日本画家・東山魁夷など文人墨客に愛され、種差にまつわる多くの作品も残されています。
≪葦毛崎展望台≫岬の先端部にある展望台。幕末時代には異国の船を監視するのに使われ、太平洋戦争時は日本軍によって利用されたと言われるこの場所は、今は名勝地として今日も人々の目を楽しませています。≪中須賀≫岩礁の入り江に沿って遊歩道があります。やませの影響で、高山にしか咲かない植物が数多く群生し、遊歩道散策をより楽しいものにしています。≪釜の口≫入り江の海中に大きな釜の形状をした岩があることから、釜の口と呼ばれています。≪大須賀海岸≫貴重な鳴き砂の浜。約2.3㎞続く白い砂浜は、散歩できる砂浜として東北最大規模です。≪鳴き砂≫大須賀海岸の砂浜で体験でき、砂が擦れるときに「キュ、キュ」と鳴ります。これは角が取れた石英粒の砂が、付着物のない綺麗な状態で、なおかつよく乾いているときに鳴ります。≪白岩≫鵜の糞で白くなっていることから白岩と呼ばれています。海と空の青、松原の緑とのコントラストが美しい場所です。≪淀の松原≫樹齢100年以上の松並木が広がる遊歩道。樹々の間から荒々しい海岸美が望めます。≪天然芝生地≫天然の芝生に覆われた段丘面が波打ち際まで広がり、太平洋の眺望とあわせ開放的な景観です。南端の大久喜まで岩山が現れます。
※2020年2月29日現在の情報です。