もとは近海で採れたウニとアワビを海水で煮込んだ漁師の浜料理がルーツと言われており、今では青森県を代表する郷土料理のひとつです。名前の由来は、椀に盛り付けたとき、乳白色の汁の中に沈むウニの姿がまるで『朝靄の中に霞む野いちご』のように見えたことが始まりです。豊かな太平洋に面した八戸地方では、魚介類が良く採れ、なかでもウニとアワビは漁師の貴重な収入源でした。はじまりはそれを豪快に盛り付けた煮付け料理だったようです。それが大正時代に料亭料理として振る舞われるようになり、今ではお祝いやお正月といったおめでたい席には欠かせない一品として愛され続けています。2007年に農林水産省が選定した「農山漁村の郷土料理百選」に選ばれています。市内では中心街や八食センター、種差海岸など多くの飲食店で食べることができます。
※2020年2月29日現在の情報です。