田野畑村の南の海岸にあり、圧倒的な高さの断崖絶壁が特徴です。「鵜の巣断崖」の名前は、崖の中腹にウミウの巣があることに由来します。駐車場から続く松林の遊歩道は、ウッドチップが敷き詰められたふかふかの道。ゆったりとした雰囲気が好評です。500mほど先にある展望台から北を望めば、弓状にえぐられた高さ200mもの断崖が、屏風のように5列に連なる様を眺望できます。夏は涼やかな緑、秋には鮮やかに紅葉します。眼下の海は、エメラルド色もたたえるマリンブルー。白い波打ち際まで眺めることができ、旅人を魅了します。
松林の中には、鵜の巣断崖からインスピレーションを受けたとされる、吉村昭氏の太宰治賞受賞作「星への旅」の文学碑もあり、作品の一節とともに田野畑村への思いがつづられています。