奥州街道の中でも、岩手県二戸市の金田一温泉駅から青森県三戸町へ峠を越えて至る道には、奥州街道の中でも”ココだけ”が数多くあります。
奥州街道唯一の滝・姉滝、奥州街道の難所の一つ・蓑ケ坂、奥州街道随一の景観・駕籠立場があり、難所続きの健脚コースですが、歩いた後の満足感を感じるコースです。
■蓑ケ坂の逸話蓑ケ坂は奥州街道中の難所の一つでした。1876年及び1881年の明治天皇行幸の際、天皇御一行はこの蓑ケ坂を登り、三戸に向かいました。蓑ケ坂にさしかかると天皇は馬車から降り馬に乗り換え、大勢の村人たちが天皇の乗ってきた車を押し上げたと伝えられています。昔、蓑ケ坂の峠にさしかかると、風雨が起こり、そこにはうまい具合に蓑と笠が置かれていたものだそうです。しかしこの蓑と笠は実は大ムカデが化けたものでこれを身につけると沼に引き込まれてしまうと云われていました。