標高約20メートル、面積約23ヘクタールの広さを有する津軽国定公園を代表する湿原の1つです。学術上貴重な海岸低層湿原及び中間層湿原(苔状が幾層も重なってできた湿原)です。6月上旬にはニッコウキスゲが咲き乱れて一面が黄色に染まり、6月下旬ころになると、ノハナショウブの大群落で一帯は黄色から紫へと変わります。さまざまな草花が咲き誇るこの湿原は、1983年、日本自然百選に指定されました。
・ニッコウキスゲ(日光黄菅)ユリ科の植物で、栃木県日光地方に多く自生し、キスゲに似ていることに由来。別名はゼンテイカ(禅庭花)。多年草で高さ約70センチメートル、花は濃い橙黄色で朝開いて夕方しぼむ一日花。
・ノハナショウブ(野花菖蒲)アヤメ科の植物で、湿地や草地に群生する多年草。葉の太い中脈が目立ち、赤紫色の花をつける。中央部に淡黄色の細い斑紋がある。