春から初夏にかけ、紫色の鮮やかな花をつける藤島のフジ。樹根の根回りが4m、高さは20m程で、圧巻の迫力です。藤島のフジは樹齢数百年以上と言われるノダフジ(野田藤)で、昭和13年12月14日には国指定天然記念物に指定されています。天正19年(1591)の九戸の乱で、上方軍の蒲生氏郷軍が九戸方の姉帯城を攻撃するために陣をはった場所だとも伝えられ、その当時は周囲三方に堀があり、藤があたかも島のように見えた事から「藤島」と呼ばれるようになったと言われています。毎年5月下旬に「藤島のフジまつり」が開催され、荘厳な藤島のフジの姿と併せ、地元の郷土芸能をお楽しみいただけます。また、焼きそばやフランクフルトといった軽食販売の露店も並びますので、どうぞご家族揃って足をお運びください。