御所野遺跡は世界文化遺産「北海道・北東北の縄文遺跡群」の構成資産の一つです。「北海道・北東北の縄文遺跡群」は北海道、青森県、秋田県、岩手県の4道県に点在する17遺跡で構成されています。それぞれ、縄文時代草創期から晩期の各時期の代表的な遺跡で構成されているほか、海岸や内陸の河川沿いに営まれた集落であったり、祭祀を行うためのセンター的性格の遺跡など、縄文時代を総合的にとらえることができる資産構成となっています。縄文文化は狩猟・採集・漁労によって定住を達成した世界史上まれにみる文化であり、「北海道・北東北の縄文遺跡群」は農耕以前の北東アジアの人類の生き方を明らかにする貴重な遺産でもあります。御所野遺跡は縄文時代中期後半(5000~4200年前)の大規模なムラの跡で、65000㎡の台地に600棟以上の竪穴建物やストーンサークルが計画的に配置されていました。
平成5年に国指定史跡、平成20年には「北海道・北東北の縄文遺跡群」として世界遺産暫定リスト掲載が決定し、平成30年7月にユネスコへの推薦候補に選定され、令和3年7月27日に、第44回世界遺産委員会にて世界文化遺産登録が決定しました。施設公園内には、土屋根の竪穴建物やストーンサークル等が復元されており、隣接する博物館では出土品展示、土器やアクセサリーの製作体験ができます。御所野遺跡(縄文公園内)には案内板がありません。詳しく御所野遺跡を知りたいという方はガイドをご利用ください。御所野遺跡を支える会のボランティアスタッフが丁寧にわかりやすく説明します。