鶴岡の天神祭は老若男女の別なく、派手な花模様の長襦袢に角帯を締め、尻をからげ、手ぬぐいと編み笠で顔を隠し、手に杯と徳利を持ち、無言で酒を振舞います。 学問の神様といわれる菅原道真公を祀る鶴岡天満宮のお祭りで、その昔、道真公が京都から九州太宰府に配流される時、道真公を慕う人々が時の権力をはばかり、姿を変え顔を隠して密かに酒を酌み交わし、別れを惜しんだという言い伝えに由来した祭りで、全国に数ある天神祭りの中でも他所では見られない鶴岡のみの奇祭です。 通称「化けものまつり」として呼ばれ、当日は、子供や大人など様々な化けものが、市の中心部を歩きまわります。化けもの姿で3年間誰にも知られずにお参りができると、念願がかなうといわれています。(宵祭…5/24、本祭…5/25)